走り幅跳びって、見た目は誰にでもすぐにできそうだなって思いませんか?
私もずっと幅跳びならすぐにできるんじゃないかなと思っていました。
でもいざやってみると、これが結構難しいんです。
助走と踏み切るタイミングが一番難しいんです。
今回は、初心者の方のために幅跳びのコツや練習方法をご紹介していきましょう。
走り幅跳びの助走のやり方
走り幅跳びの助走の距離に制限はありませんが、長すぎるとスピードが極端についてしまうので、踏切のタイミングが取りにくくなってしまいます。
「助走は速く走ればいいだろう」なんて思っていませんか?
スピードは速すぎてもだめなんですよ。
足の回転数を上げて助走スピードを速くするのではなく、走る際の歩幅を大きくしながら速く・強くするように意識しましょう。
この時の速さの目安、自分で足がコントロールできるスピードを出していきましょう。
助走距離と自分の歩幅を一致させるためには、地道に試すしかありません。
最初は15メートルぐらいからスタートして、自分にしっかり合う距離を伸ばしたりしながら見つけていきましょう。
助走は最初、なかなか合いにくいものです。
この前はこれでばっちり合っていたのに、今日は合わないなといったように、自分のコンディションによっても歩幅が合わなかったりします。
実際に私もなかなか合わずに、歩幅を合わせることにとても苦労しました。
ですが、少しずつコツをつかんでくると、今日はこのぐらいの助走距離で行こうとなり、助走が合うのに時間がかからなくなってきました。
板を踏み切るときに大切なこと
砂場の手前に、ジャンプする時の板がありますよね。
最初のうちはどこで踏み切ったらいいんだと、思う方もいらっしゃると思います。
この板を超えて踏み切るとファウルとなり距離を測ってもらえません。
ですが、板より手前で踏み切っても、そこからは測ってもらえず、踏切板からの計測となります。
ということは、板より手前で踏み切ると、記録を損をしていることになります。
基本的には、板の上で踏み切ることがベストです。
でも板を意識しすぎることで、歩幅が小さくなっていってしまうので注意が必要です。
踏切板でジャンプする時のコツは、まずは踏み切る手前で体の重心を下げてみましょう。
重心の下げ方は、足裏全体を地面につけて走るだけでも重心が十分落ちたことになります。
重心が高いままだとジャンプの効率が上がりません。
踏み切る2、3歩手前から重心を落とす意識をしましょう。
ここで大切なのが踏み切る手前は重心を落としますが、踏み切る瞬間は重心を落とさないようにすることです。
重心を落とさないようにするためには、腰の高さを上げる意識をすることです。
そして踏み切るときには、頭から足が一直線になるように意識して踏切板を見ないようにしましょう。
一直線になることで力がうまく発揮されやすく、踏切板を見ないようにすることで助走スピードが失われることなく、視線が上がったまま跳ぶことができます。
そして力強く踏み切って、斜め上の方向に高く跳ぶようにしてみてください。
空中の姿勢に関して
跳び方に反り跳びというのがあります。
反り跳びというのは、空中で体を反らせて、着地前に前方へ体を戻す跳び方です。
反るときはエビ反りのように反って手を大きく上げましょう。
着地前に、両手に持ったボールを前に飛ばすようなイメージで、思いっきり振りきりましょう。
この最後に手を振ることによって、少しではありますが距離を伸ばすことができます。
着地について
最後に着地についてご紹介しましょう。
着地に関して、オリンピック選手などは脚で蹴りだした砂の部分へ、お尻を滑り込ませていることが多いです。
これは高度な技術なので、初心者の方が真似をするとお尻が痛くなってしまうだけです。
なので普通に両足をついて着地をすればOKです。
私は着地することができずに、そのまま砂場から出て行ってしまいました。
着地をするときは、しっかり膝を使って砂場に収まるようにしてみてくださいね。
練習方法について
力強く踏み切るために
ロイター板ってご存知ですか?
走り幅跳び用のロイター板があるんです。
跳び箱を飛ぶ時に使うあの板といえばイメージが湧くと思います。
まず、走り幅跳びの踏切板の位置にロイター板を置いてください。
ロイター板で跳び続けていると、強い踏切を意識することができ、高さを出す練習も可能になります。
ですが、ロイター板が必ずしもあるとは限りませんよね。
そんなときは、「○○歩助走+跳躍」といった練習方法もあります。
何歩というのは正確にはありませんが、7歩から10歩ぐらいが跳躍練習方法としてはおすすめです。
踏切板に上手くのるための練習方法
踏切板に乗るのもなかなか難しいんですよ。
なぜなら、踏切板の長さは20センチしかないからなんです。
ベストなのは2人以上の人数で練習することです。
ますは、2人以上の人数がいるときの練習方法をご紹介します。
といっても2人いれば十分なのですが、
踏切板の横にカメラを持った人に立ってもらって、実際に自分の跳躍を撮ってもらいましょう。
それから、踏切板に乗る場所を細かく確認しながら、距離を考えていき自分に合った助走距離を見つけていきましょう。
まとめ
最後にまとめていきましょう。
- 助走は「大きく、速く、強く」自分がコントロールできる速さで
- 踏み切る手前は重心を低くすること、踏み切るときは頭から足まで一直線にすること
- 空中姿勢はエビ反りにして最後は腕をブンッと後ろに振ること。
走り幅跳びは、走と跳が合わさっている競技です。
なので難易度は高めになっていますが、少しのコツをつかむだけで大きく記録を変えることができます。
意識することがたくさんありますし、ファウルを恐れることもあります。
しかし、1センチでも遠くに跳べるように研究心を絶やさずに練習を積んで、好記録が出るように頑張っていきましょう。