社会

ワクチンパスポートはいつから?各国の導入状況と問題点とは?【事実上の強制】

イスラエル政府は2021年2月21日「ワクチンパスポート」の所有者は、新型コロナウイルスによる行動制限を緩和させることを発表しました。

中国、EUなどワクチン接種を開始している国も追随してワクチンパスポートの発行が検討されています。

これは、ワクチン接種していないと移動の制限がされるということで、これまで陰謀論のように扱われてきました。

しかし、それが実現し世界各国が正式導入に向けて動き出しています。

この記事は、猫好きNOEL(@noel920)が執筆しています。

ワクチンパスポートについて

ワクチンパスポートとは?

ワクチンパスポートは、新型コロナワクチンの接種済み証明書のこと。
各国で呼び方が異なることがあり、イスラエルでは、「グリーンパスポート」「グリーンバッジ」などとも呼ばれています。

証明書の提示でできること

・飛行機へのに搭乗
・各種公共施設の使用が許可
例)ショッピングモール、野外市場、美術館、図書館、スポーツジム、ホテル、レストラン、イベントホール

イスラエル市民はファイザー社のワクチン接種が世界で先行して進んでいるため、2021年2月21日からグリーンパスが配布(ワクチンを2回接種、または感染後に免疫があると認められた人が対象)され、各種公共施設への入場が許可されるようです。

つまり、
ワクチンを接種した人:映画館、スポーツ観戦、レストランで食事、旅行などが許可
ワクチンを接種しない人:一切できない
ということになります。

イスラエルは、子宮頸がんワクチンを中学2年生の男子にも投与されることを発表するなど、ワクチンには前向きに取り組む傾向があり、コロナワクチンでも先行して接種が進んでいます。

日本では、子宮頸がんワクチンの副反応が多数報告されたために停止、世界でも接種率が低いことが知られています。
そのため、コロナワクチンも慎重な姿勢を見せてはいますが、飛行機への搭乗にワクチンパスポートが必要となれば、当然ながら各国の対応も迫られるのは自然なことです。

よって、イスラエル、アメリカ、EUなど各国に続いて日本も導入に向けての議論が開始され、最終的に世界標準になっていくでしょう。

デジタル健康証明アプリ

ワクチンパスポートの仕組みとして、ANAやJALが参加している「コモンパス」というデジタル健康証明アプリが開発されています。
新型コロナウイルスのPCR陰性やワクチン接種の証明が電子情報として一元管理されることを可能としています。
海外旅行の際は、このデジタル健康証明が必要になります。

【主なデジタル健康証明】
・Common Pass(ANA、JAL)
・ICC AOK pass(シンガポール航空など)
・IATA Travel Pass(マレーシア航空など)
・防疫健康コード国際版(中国)

参考:https://www.clinicfor.life/articles/covid-090/

いつから導入される?

各国によって異なりますが、次の通りです。

イスラエルは2021年2月21日に配布。
中国は2021年3月9日から正式導入。
EU加盟国は早くて2021年6月。
日本は加藤官房長官が、7月下旬の発行を目指していることを発表。

問題点

先程解説したとおり、ワクチンを接種しなければ各種公共施設の利用ができなくなり、通常の生活をするには事実上の強制となる可能性があります。
身体的な理由でワクチンを接種できない人、またはワクチンを接種したくない人は行動の厳しい制限がかかることでしょう。

つまり、個人の基本的人権の侵害・差別に繋がることが懸念され、絶対に避けなければならないことです。

ワクチンパスポート:導入を検討している国

イスラエル以外にワクチンパスポートの導入を検討している国をまとめます。

日本

2021年7月26日から申請の受付開始を発表。
政府の接種記録システム(VRS)に名前・旅券番号・ワクチン接種日が記載され、その情報をもとに各自治体が発行するとのことです。

中国

2021年3月9日から正式に導入

韓国

4月中にアプリ公開

ヨーロッパ・EU

EUの行政執行機関・欧州委員会の広報担当者によると、EUと加盟27か国は3月末までにワクチンパスポートの法案を提出する方針。
パスポートの発行は早くて6月

ポーランド

旅行の際に携帯電話にQRコードをダウンロードして携行

デンマーク

スマホアプリが第二のパスポートになる

ベトナム

イギリス

オーストラリア

カンタス航空が搭乗者にワクチンパスポートを義務づける可能性を発表(米経済誌「フォーブス」)

ギリシャ

ワクチンパスポート:導入を禁止している国

アメリカ:フロリダ州

フロリダ州知事のデサンティス氏は、社会活動参加にワクチン接種証明を義務付けるのは容認できないと主張。
ワクチンパスポートの使用を禁止する知事令に署名した。

アメリカ:ミシシッピ州

ミシシッピ州知事のリーブス氏は、ワクチンパスポート導入に反対した。
リーブス氏はCNNテレビで、ワクチンパスポートは必要ではなく、米国にとって良いことだと思わない。接種は個人が判断すべきだと述べた。

https://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/210405/mcb2104050952006-s1.htm

アメリカ:テキサス州

アボット州知事はワクチンは自主的に接種するものであり、決して強制されるものではないと説明している。

アメリカ:アイダホ州

アイダホ州知事のブラッド・リトル氏は、ワクチンパスポートを禁止する大統領命令に署名した。
ワクチンを受ける選択肢を与えられるべきで、個人的な自由と患者のプライバシーを侵害してはならないと述べている。

参考:https://thehill.com/homenews/state-watch/547028-idaho-governor-issues-ban-on-mandated-vaccine-passports

アメリカ:テネシー州

【参考】
欧州で導入進むワクチンパスポート 差別の温床になるとの懸念も



webライター・サイト運営
猫好きNOEL
webライター・オンラインビジネス・トレーダーが仕事。 うつ・パニック障害を発症。発作は寛解・症状の慢性化・後遺症と戦う。 資本主義は嘘まみれであり、信じるべきは自分の直感。
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